日光市の魅力を徹底解剖!歴史と文化の奥深さから自然の美まで

「日光を見ずしてけっこうというなかれ」という言葉もあるほど、毎年国内外問わず多くの方が訪れる観光地日光ですが、そもそも日光という街については皆様どの程度ご存じでしょうか?この記事では日光という街にふれながらその魅力をお伝えします。

1: 歴史と文化

~修行の地から国際観光都市へ~

  • 東照宮だけではない、日光の世界遺産:まず日光市の代表的な観光スポットとして挙げられるのが、日光東照宮です。徳川家康を祀る神社として知られ、その立派な彫刻や建物はまさに絢爛豪華で迫力満点です。参道には石畳が広がり、歴史を感じながら進むことができます。しかし日光の世界遺産は東照宮だけではなく、日光山輪王寺と日光二荒山神社をあわせて二社一寺「日光の社寺」として世界文化遺産に登録されています。その建造物の総数はなんと103棟!東照宮だけを見て帰ってしまうのはあまりにももったいないですね。
  • 歴史は奈良時代まで遡る:東照宮以外の二つの社寺の始まりは奈良時代になります。勝道上人というお坊様が日光開山のためにやってきたところから始まり約1250年の歴史があります。それ以降多くの修行僧が日光を訪れ山岳信仰の聖地として街の発展を続けてきました。豊臣秀吉の小田原攻めの際には北条氏に味方して一度は衰えを見せますが、その後家康公の遺言により東照宮が建立され、徳川家の指南役である天海大僧正の手腕で復興を遂げ、現在の観光地としての日光のベースができあがっていきました。
  • 国際避暑地として新たな文化の発展:明治維新以降は外国との交流も増えたくさんの外国人が日光を訪れるようになりました。西洋式のホテルや別荘が建てられ国際避暑地として発展をとげます。これにより日本独自の歴史ある寺社仏閣と西洋の文化が融合した国際観光都市として今なお国内外から多くの方に日光が選ばれています。

2: 自然の美

~豊かな自然が紡ぐ、心安らぐひととき~

  • 日光国立公園:日光市は美しい自然が広がる場所で、その中でも特に印象的なのが、湖や滝、山々で構成される日光国立公園です。中禅寺湖はその美しさで知られ、静かな湖面に反映される周囲の山々が幻想的な雰囲気を醸し出しています。また、戦場ヶ原は四季折々の花々が咲き誇り、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。そして、迫力満点の華厳の滝は、水しぶきが周囲に花を咲かせるような美しさで、多くの観光客を引き寄せています。
  • 世界一長い並木街道:日光の杉並木は家康公の33回忌の時に松平正綱によって東照宮に寄進されたものです。その全長は37kmになりその中から杉並木が途切れている寄進碑を除いた、35.4kmの純粋な杉並木としての長さが「世界一長い並木」としてギネスブックに認定されています。
  • 人口の美と調和:日本の伝統では、自然環境が神聖視されることがあります。建造物が自然の一部として位置づけられ、その地域や風景を尊重する考え方が反映されます。たとえば、日光東照宮を中心とした山内エリアは自然と歴史的な建造物が調和している好例です。これらの要素が組み合わさり、日光における自然と建造物の美しさの調和が生まれます。この美的な価値観は、日本の伝統的な建築や庭園などの文化遺産に受け継がれています。

3: 伝統的なイベントと祭り

~二社一寺の伝統行事~

  • 日光二荒山神社「弥生祭」:毎年4月13日から17日までの5日間にわたって、春を告げる「弥生祭」というお祭りが行われます。最終日の17日には、二荒山神社が行う本祭りのほかにも、氏子の人たちが行う「付祭り」があります。付祭りでは東西11の町がそれぞれ美しく飾り付けをした「花家体」を引き二荒山神社に集まります。二荒山神社までの道中は険しい坂道や石段がありますが大勢の人が協力し、家体を引く姿は圧巻です!居合わせた観光客の方の力を借りるなど微笑ましい景色も見られます。これは特に外国人の方にとっては貴重な体験になるようです。家体の中には町内の子供たちが着飾ってお囃子を引いています。春先から一生懸命練習した姿はとてもかわいらしいです。
  • 日光東照宮「春季例大祭」:毎年5月17日と18日に行われる日光東照宮最大のお祭りです。17日には例祭と流鏑馬神事が行われ、18日は「百物揃千人武者行列神輿渡御祭」が行われます。家康公の遺骸を久能山東照宮から日光山に移したときの行列を再現したもので、東照宮にある3基の御神輿を中心に鎧武者など江戸時代の仮装をした1200人の行列が表参道を練り歩きます。
  • 日光山輪王寺「強飯式」:毎年4月2日に行われる輪王寺の行事で、強飯僧と呼ばれる僧が山盛りにした3升のご飯を強飯頂戴人に一粒残らず食べるように強いるという独特な儀式です。参加すると無病息災や家運長久のご利益があるといわれ、最後の「がらまき」では一般の参拝者に神仏から授かった恵みをまきます。日光責めともよばれ、ご飯を食えと強いる姿はテレビなどでもよく紹介されます。

4:産業

  • 観光業:東照宮が建設されてから門前町として発展をしてきた日光ですが、今でも人気のある羊羹や日光湯波などはこのころから庶民の土産品として人気がありました。明治維新後には外国との交流が増え、人口の美と自然の美を兼ね備えた日光は国際観光都市としても発展をしていきます。日光の社寺が世界遺産に登録されたことも追い風となり現在でも国内外から多くの人びとが日光を訪れます。
  • 伝統工芸:社寺の参拝や土産物だけではなく、日光彫や日光下駄など伝統工芸に触れられることも日光観光の魅力です。日光彫は東照宮造営にあたって全国から集まった大工さんたちが仕事の合間に彫っていたものがルーツといわれお盆や菓子器など小さなものから家具のような大きなものまで様々です。日光下駄も江戸時代が起源といわれ、社寺参拝の際に草履を履くことが決まりでしたが、坂や石段など草履では不便が多く、草履の下に台木を合わせたものがはじまりと言われています。これらの伝統工芸を展示、体験できる施設も人気です。

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